【子育てコラム】4歳児の「みんなで食べると美味しいね」の真意
我が家にはもうすぐ5歳になる息子がいます。
物心がついて、話ができるようになってから、食事中によく言うセリフがあります。
それが記事タイトルにもなっている
「みんなで食べると美味しいね」
というものです。
その都度、「そうだね、みんなで食べると美味しいね」と大人は笑って返していました。
その場も和むし、真っ直ぐで純粋な気持ちがとても可愛い。
そう思って必要以上には考えていなかったのですが、これには深い理由があったのです。
「みんなで食べると美味しいね」の真意
それは、幼稚園に通うようになってからのことでした。
数ヶ月して幼稚園生活にも慣れてきた頃、ふと息子に「幼稚園で何が一番楽しい?」と聞いてみたところ、「お弁当の時間」と返ってきました。
たしかに、毎日残さず帰ってくるし、妻も朝早くに起きて可愛らしいお弁当をつくっているので、不思議ではありません。
ただ、人一倍外遊びが好きな息子が、遊具やお遊戯ではなく、お弁当の時間を選んだのは、少し意外でした。
で、この「お弁当の時間」が一番好きなことと、タイトルの「みんなで食べると美味しいね」というセリフはリンクするのですが、最近、とても重要なことに気が付きました。
なぜ「お弁当の時間」が一番なのか?
幼稚園でのお弁当の時間は、当然全員揃って食べます。おそらく、息子はこの「全員揃って食事をする」という環境が好きなんだと気づいたのです。
我が家では平日、息子は夕食を基本的に1人で食べています。
これは、私がマスコミ勤務だった頃の習慣が根付いているせいなのですが、仕事を変えた今でも、帰宅はどんなに早くても20時を回ります。
当然、息子の夕食は終わっている時間ですし、もうすぐ布団に入るくらいの時間です。
帰宅したときには寝てしまっていることもしばしばあります。
私と息子の夕食の時間が合わないのは仕方がありません。
「誰かと食事をする」ということが特別な時間
では妻はどうしているかというと、私の帰宅を待って、同じ時間に食事をとるようにしているのです。
その方が準備が楽だということもあるし、夕食時の夫婦間のコミュニケーションを大切にしているという側面もあります。
また、息子はまだ食事に時間がかかるので、横にいて諸々見てあげながらの方がスムーズにいく、という理由もあります。
いずれにしても、息子にとって夕食は基本的に1人で食べるものになってしまっています。
だから誰かと一緒に食事をすることがある意味では特別で、むしろ「嬉しいこと」のようになってしまっているのです。
家族で一緒に食事をすることの大切さ
このように、子供と夕食を一緒に食べる習慣のない家庭は、意外と多いのではないでしょうか?
我が家のように、専業主婦家庭であってもそうなのですから、共働きともなると、より一層時間の調整は難しくなると思います。
これが「現代の家族」の姿というものなのかどうかは分かりません。
ですが、少なからず子供にとって、何かしらの影響を与えていることは事実だと思います。
せめて朝食だけでも一緒にとるのが理想的
少しでもの解消策として、我が家では朝食を一緒にとるように努めています。
ほんの15分ほどですが、幼稚園の話や「おかあさんといっしょ」の話をしながらトーストを食べる。
そのわずかな時間が、私と息子との大事なコミュニケーションを可能にしてくれています。
とはいえ、やはり夕食も可能な限り家族で食卓を囲んで、これが美味しいだの味が薄いだの言いながら、コミュニケーションを図ることは、とても大切なことだと思うのです。
食事の時間の過ごし方について、ぜひご家族で真剣に考える機会を設けてみてはいかがでしょうか?
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