【子育てコラム】父親は出産に立ち会うべきか、否か?
父親は出産に立ち会うべきか?
いよいよ出産が近づいてきたときに、夫婦の間で必ず議論になるテーマではないでしょうか。
「父親は出産に立ち会うべきか、否か?」
とても重たいテーマですし、答えなんてありません。
どちらにもメリット、デメリットはあります。
ちなみに私は出産に立ち合いませんでしたが、まったく後悔していません。
出産当時は、まだ会社を辞める前でした。
たまたま担当が比較的楽なポジションだったため、妻の出産が近くなると、まとまった休みを取ることができました。
なので、スケジュール的には立ち会うことは可能でした。
しかし、妻が入院していた病院には、立ち会いには「講習」の受講が義務付けられていたのです。
事前に妻とはもちろん、相談しました。周りの先輩パパにもアドバイスを受けましたが、意見は真っ二つに割れていました。
Aさん「あんなに感動する場面はほかにないぞ!なんていうか、神秘的なんだよな。俺はあれで人生観が変わったよ。絶対立ち会ったほうが良い!!」
Bさん「立ち会いだ?バカ言え、あんなにグロいものはないぞ。知らないだろうけど、ウンコだって出るんだからな。まだ結婚して間もないんだし、止めたほうが身のためだ。立ち会ったら二度と妻を抱けなくなる」
これだけ両極端だと、どちらに従えば良いのかわからなくなります。
個人的には、生涯二度とない我が子の生誕の瞬間を、しっかりと目に焼き付けておきたかったので、「立ち会いたい」と妻に申し出ました。
しかし、やはりまだ20代の妻にとっては、抵抗も大きかったのでしょう。
「苦しんでいる場面を見られたくない」との理由から、最終的には見送ることになりました。
出産には立ち会わなくても、得られた忘れがたき経験
出産の瞬間は、分娩室を隔てる扉の真横で迎えました。
我が子は2000グラムに満たない未熟児だったこともあり、出産自体はほんの15分ほどで終わりました。
扉を隔ててすぐのところで施術が行われていたため、妻のうめき声や、助産師さんの「ほら!頭が見えてきた!あとちょっとだ!」「とっても可愛い子だよ!もうちょっと!頑張って!!」という励ます声は、鮮明に覚えています。
心の中で「頑張れ!頑張れ!!」と祈り続け、初めて聞こえた弱々しい産声。
この瞬間のことは、いまでも思い出すと涙が出てきます。
我が子がこの世に誕生したその瞬間を、目撃することはできませんでした。
でも、そのお陰か、いまでも妻とは仲良しです。
「抱けなくなる」なんてこともありません。
事前に相談した上で決めたことなので、「あのとき私が苦しんでいたのに、あんたは!」なんて、妻から小言を言われることもありません。
「父親は出産に立ち会うべきか、否か?」
この難題に答えは決してありません。
けれど、我が子が生まれる瞬間は、後悔しても二度とやってきません。
夫婦で事前にしっかりと話し合い、二人で結論を出すのがベストでしょう。
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