【子育てコラム】公園の「石ころ」だって、光り輝く「宝物」。
週末に子供と公園で遊びました。
木々や草花が生い茂る、ちょっとした「森」に探検家気分で突入する我が息子(4歳)。
何やら石ころを集めているようです。「これは違う、こっちの方がいいかな」。
何度もつぶやきながら、目当ての石ころを探し当ている様子でした。
公園の石ころが「リュウソウル」に!?
30分ほど経過した頃でしょうか?「パパ、あったよ!」と目を輝かせて、手のひらサイズの石ころを持ってきました。
「すごいでしょう!リュウソウルだよ!」
ん?リュウソウル?
ご存じない方が多いでしょう。
リュウソウルとは、まさに始まったばかり(2019年3月17日放映開始)のテレビ朝日系戦隊ヒーロー番組「騎士竜戦隊リュウソウジャー」で、ヒーローが変身に使う道具のことです。
息子はこの「リュウソウル」の玩具が欲しくて仕方がなかったようで、放映中に流れるCMを見ておねだりしてきたのですが、当然認めませんでした。
そこで息子が思いついたのが、公園にある石ころを「リュウソウル」に見立てて遊ぶ「ごっこ遊び」でした。
「ごっこ遊び」で養われる想像力
石ころを得意げにポケットへ「セット」して遊ぶ息子の姿を見て、「あれくらい買ってやるべきか」と情にほだされたのと同時に、「玩具が買ってもらえないなら、石ころで代替すればいい」というその想像力に驚きました。
幼い子供は、「ごっこ遊び」が大好きです。
我が息子は戦隊ヒーローをはじめ、仮面ライダーやウルトラマンが大好き。毎日どれかしらのヒーローに成りきって遊んでいます。
同じ年頃の女の子であれば、おままごとでお母さんやお店屋さんに成りきったり、「プリキュア」に変身したりして遊ぶことでしょう。
この「ごっこ遊び」は、成長すると同時に「現実」の世界を理解し始めることで、徐々にしなくなっていくものです。
徐々に欠落していくイマジネーション
我が子はまだ将来の夢が「ウルトラマンになること」ですので、「現実」を受け入れる日はまだ少し先のことになりそうですが、いずれはヒーローや怪獣の「正体」を知り、「ごっこ遊び」をしなくなっていくことでしょう。
「ごっこ遊び」をしなくなるということは、大人への階段を登っていくことであるのに違いありません。
ですが、少しうがった見方をすると、現実を知っていくことで、「イマジネーションが欠落してく」と言い換えることはできないでしょうか?
いざ自分に置き換えてみても、「いまの自分のスキルなら、これくらいのパフォーマンスが限界だろう」とか、「うちの会社なら、業界でこのくらいのポジションを狙うべきだろう」とか、「現実」をものさしにして「限界」を決めてしまっているように思います。
「いつかは自分も直木賞作家に!」とか、「この小さなベンチャー企業で世界進出!」とか、大きな目標を設定して、公私共により上のグレードを目指すことは、決して悪いことではないように思います。
己の限界を決めるのは、まだ早い。
公園の石ころですら宝物のように大事に持って帰ってきた4歳児の姿を見て、「もう少し枠にとらわれない発想を持った生き方をしよう」と、心に刻んだ週末でした。
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