知育教材や英会話より大切!幼児期に学びたい「いのちの勉強」【子育てコラム】
【この記事は3~6歳の子を持つ親向けに書いています】
幼児期の学習で一番大切なことは何でしょうか?
遊びながら学べる「知育教材」が流行していますし、「英語学習」の重要さも年を追うごとに増しています。
将棋の藤井聡太さんで話題になった「モンテッソーリ教育」なんかも注目を浴びていますよね。
もちろん、幼児期には無理やり型にはめることはせず、のびのびと育むことを重視するご家庭もあるでしょう。
そのいずれにも「正解」や「不正解」はないものだと理解していますが、私は「いのちの勉強」こそ幼児期に学習しておくべきことだと強く感じています。
幼児教育に必須な「いのちの勉強」
この大型連休を利用し、家族で魚釣りにチャレンジしました。
小さな釣り堀でしたが、4歳の息子にとっては生きた魚と触れ合える絶好の機会。
出発前から大興奮でした。
いざ釣り堀に到着すると、20メートル四方ほどの釣り堀に、ニジマスが大量に放たれています。
「子供でも簡単に釣れる」との評判通り、無料レンタルできる簡易的な釣り竿でも次々に釣り上げることができました。
釣ったばかりの魚をさばく意味
初めての魚釣りにチャレンジした息子は、わずか1時間程度で5匹もGETできる「大漁」に大満足でした。
しかし、今回の目的はそれだけではありません。
この釣り堀では、釣ったばかりの魚を職人さんがバーベキュー用にさばいてくれるのです。
生きたままのニジマスの腹に包丁を入れ、内臓を取り出してから串刺しにする。
この一連の動きを見た息子は、「かわいそう…」といまにも泣き出しそうでした。
「川に返してあげよう」とすら言い出す始末です。
しかし、そこで私は息子にこう言いました。
「いつも食べてるお肉やお魚は、こうやって必ず殺されているんだよ」
幼児期にこそ学びたい「いのち」の大切さ
ついさっきまで元気に泳いでいた魚が、人間の手によって殺されていく。
その様子を目の当たりにすることは、4歳の息子にとってはとても衝撃的だったようです。
しかし、生物の命が奪われていくさまを生で見る機会はそう多くありません。
そして何より、食べ物を与えられていることのありがたみについて、身をもって感じることのできる貴重な場面です。
次々にさばかれていくニジマスを見ながら、私は簡単な「食物連鎖」の仕組みについて説明しました。
難しいことは抜きにして、「たくさん食べてあげると、殺されたお魚も喜ぶよ」ということを説明すると、息子は目を丸くしていました。
そして、直後のバーベキューでは、普段は骨を嫌ってあまり食べたがらない焼き魚を、「いっぱい食べてあげるからね」と言いながら一生懸命ほおばっていました。
「体験学習」に勝る「学び」はなし!
このように、生物の「いのち」の大切さやありがたみを知る勉強は、どんな高価な教材や教室にお金を積んでも、決して学ぶことはできません。
自分自身でも、幼少期の記憶を思い返してみてください。
記憶に残っていることって、誰かから聞いた話ではなく、自ら体験したことではないでしょうか?
「百聞は一見にしかず」とは言いますが、やはり「体験学習」に勝る「学び」はない。
「いのち」のありがたみを肌で知ることができた今回のニジマス釣りを通じ、そのことを強く感じることができました。
-
前の記事
子供が歯磨きを嫌がる?困ったママを助けてくれる3つの対処法 2019.04.12
-
次の記事
子供の交通事故対策してますか?事故防止のポイントを元事件記者が解説! 2019.05.10
コメントを書く