【子育てコラム】育児に悩めるあなたは、とても幸運です。

子育てを辛い、苦しいと思った時、どのように解消していますか？

誰かに相談するも良し、自分なりの方法でストレスを発散するも良し。

色んな方法があると思いますが、今回は育児に悩んだ時にふと思い出して欲しい、一つの考え方をご紹介します。

「育児に悩める自分は、とても幸運だ」

という考え方です。これだけ。とてもシンプルです。

言い方を変えれば、「育児に悩みたくても悩むことができない」という人が、世の中には無数に存在しているということになります。

育児に悩めるという幸運

先日、結婚3年目の幼馴染と話をしていてビックリしたのですが、その幼馴染夫婦は不妊治療に200万円近く投じているにもかかわらず、一向に子宝には恵まれていないのです。

不妊治療に通う夫婦、ごくわずかな友人だけでも他に2組知っています。こんな夫婦は星の数ほど存在するのでしょう。

頑張って、苦しみに耐えて、ようやく授かった命を、流産という形で失ってしまった母親も、身近に1人はいるのではないでしょうか？

前の仕事をしていた時には、何の落ち度もないのに愛する我が子の命を理不尽な形で奪われてしまった親を、何度も取材しました。

その苦痛や怒りは、到底言葉にし得ないものだと当時から感じていましたが、いざ自分が親になってみると、その苦しみがより深く、理解できるようになりました。

要は何が言いたいかと言うと、

育児に悩みたくても悩めない人が大勢いるという事実

があるということです。

とてもシンプルですが、是非頭の片隅に置いておきましょう。育児で辛くなったとき、自分の悩みがいかにちっぽけで、大したことがないものなのか、とマインドセットできるようになると思います。

育児は生半可なものではありません。

思い通りにいかないことの方が多いし、ノイローゼになる方の数を見れば、単純に前向きな言葉ばかりを並べることが適切でないことも分かっています。

私など所詮は父親ですので、世のお母様方から「分かったような口を聞くな！」と批判されてごもっともだとも思います。

でも、育児に悩めるということは、見方を変えれば、とても幸運なことなのです。

少なくとも、育児に悩めるあなたをうらやんでいる人は、世の中には大勢いるのです。

そして幸運にも育児に悩めるチャンスを頂いたのですから、大いに悩もうではありませんか。

悩みに悩み抜いて、苦しんだ先にはきっと、明るい未来が待っているはずです。