【子育てコラム】子供ができて初めてわかった、「親孝行」の本当の意味
子育てをするようになると、自分の親のありがたみが切実にわかるようになります。
父親目線で言えば、家族が食べるのに困ることがないよう必死に働くこととがいかに大変なのかが、身にしみてわかるようになりました。
真の親孝行とは何か?
だからでしょうか?歳をとるにつれて、「親孝行をしたい」と思うことが増えました。
幸い、私の両親は健在なので、せめて生きているうちに、後悔のないよう、精一杯の恩返しがしたいと、真剣に思っています。
では、親にとって一番の「孝行」とはなんでしょうか?
自分が子供の頃は、お手伝いをしたり、何かをプレゼントしたりすることが「親孝行」だと考えていました。
中学生くらいになると、「いい高校、いい大学に入って、いい会社に就職すること」が親孝行につながると信じて疑いませんでした。
社会人になってからは、誕生日と母の日、父の日には毎年欠かさずプレゼントを贈るようにしています。
これらのどれもが親孝行の一つの形でしょう。
ただ、いざ自分が親の立場になってみると、その考えに少し変化があったのです。
最近、親に会いましたか?
子供が生まれてからは、両親と会う機会が圧倒的に増えました。
「孫」に会ったときの両親の喜びようは、言葉では言い表せません。
喜ぶ両親の姿を見ると、「孫の顔を見せられたことが、何よりの親孝行なのかな?」と少し胸を張れるようになりました。
そして最近、またその考えが少し変わりました。
正確には、子供がどんどん成長し、自分も親としての自覚がどんどん芽生えていくことで、「子供から何をしてもらったら嬉しいのか」ということがわかるようになってきたのです。
私の考える一番の親孝行。
それは、「元気な姿を見せてあげる」ということです。
何かをもらったり、感謝の気持ちを伝えられたりすることは、親にとってとても嬉しいことであるに違いありません。
ストレートに感謝の気持ちを表せるので、誕生日や母の日、父の日のプレゼントなんかはできる限り続けていくべきでしょう。
一番の「親不孝」を考える
では、逆に「何が一番の親不孝なのか」を考えてみてください。
この答えがシンプルで、「子供の死を見ること」ではないでしょうか?
我が子が自分よりも先にこの世を去ることは、どんな困難よりも辛く、悲しい出来事であると想像しています。
であるならば、何歳になっても元気な姿を見せてあげることこそ、一番の親孝行なのではないか、と考えるようになったのです。
特に男性の場合、照れ臭さや面倒臭さから、自分の両親と頻繁に連絡を取るようなことはしないでしょう。
久しぶりに会っても、そっけない態度をとってしまうかもしれません。
でも、親御さんからすればきっと、我が子の元気な姿を見ることが何よりの励みになるはずです。
なかなか会えないなら、たまにでいいから、電話で声を聞かせてあげればいい。
会えたときには空元気でもいいから、成長した姿を見せてあげればいい。
一番の親孝行は、実はこんなシンプルなことなのではないかと、思っています。
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