なぜ夜泣きするのか?泣き止まない2つの理由を専門家が解説

「夜泣きが辛くてたまらない…」
「なんで赤ちゃんってこんなに夜泣きするの?」
「うちの子は夜泣きすると全然泣き止まないんだけど何とかならない?」
パパママの睡眠時間を奪う「夜泣き」って本当にキツイですよね…。
やっと寝たと思ったら1時間もしないうちに起きてギャン泣き。
お陰で次の日仕事も家事も集中できない。
多くの子育て世帯がぶつかる壁だと思います。
実は筆者も5年前、息子による連日の夜泣きに苦しんだ1人です。
妻はノイローゼ気味にもなるし、思い出すだけで辛い…。
そこで本記事では、なぜ赤ちゃんは夜泣きするのか、どう対処すればいいのかについて、専門家の分析を交えて詳しく調べてみました。
この記事を読めば、辛い夜泣きから開放されるヒントを得られるはずです。
夜泣きに悩むパパママは是非最後までご覧ください。
・なかなか泣き止まない理由
・おすすめの夜泣き対策法
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なぜ夜泣きするの?泣き止まない2つの理由
そもそも、なぜ赤ちゃんは夜泣きするのでしょうか?
清水さんは、夜泣きの原因について大きく二つに分けて分析しています。
- 体内時計の問題
- 寝かしつけの問題
それぞれ詳しくみていきましょう。
体内時計の問題
赤ちゃんの夜泣きの1つ目の原因として挙げられるのが「体内時計」の問題です。
人間には、夜に寝て朝になったら起きるという1日のリズムが備わっています。それが「体内時計」です。
しかし、体内時計が未発達だと、「夜に眠る」というリズムが整っておらず、眠りが浅くなって頻繁に起きてしまいます。
この場合、生活リズムを整えることが大切です。
- 朝は日光を浴びる
- 日中はできる限り体を動かす
- 夜は暗く静かな環境で眠る
これを意識するだけで、かなり睡眠の質が改善されます。
寝かしつけの問題
2つ目は寝かしつけの問題です。
と言っても、大人側の問題ではなく、赤ちゃん側の原因になります。
本来、眠くなれば眠るのが動物の習性です。
しかし、「眠りたい」という欲求よりも「ママに抱っこされたい」「ゆらゆらされたい」という欲求の方が上回ってしまうのです。
普段ママがしている「寝かしつけ」の習慣が、知らず識らずのうちに赤ちゃんの睡眠の質を下げて夜泣きの原因となってしまう場合もあります。
夜泣きの理由は「危険察知」!正常なサインなので心配なし
清水さんによると、赤ちゃんが夜泣きするのはある意味当たり前なんだそうです。
育児メディア「ハピママ」のインタビューでは、このように答えています。
清水:実は夜中に赤ちゃんが起きるというのは当たり前のことなんです。
生理学的な用語で言うと「生理的夜間覚醒」という名前がついていますが、夜間に起きるということは赤ちゃんの正常な発達なんです。大人も基本的には夜中に継続的に寝ているように思いますが、実際はいつでも起きられるように体の準備が出来ています。
レム睡眠ノンレム睡眠という眠りの波があるのはなぜかというと、ずっと深い眠りのままではたとえば夜中に何か危険な事が起こったとしても、気付かずにずっと眠ったまま…ということもありえますよね。
そういったことがないようにいつでも危険を察知して起きれるようにする、というのは本能的な仕組みなんです。(ハピママ「【赤ちゃん】”寝言泣き”に要注意!「夜泣き専門保育士」に聞いた、安眠のための改善方法」より引用)
清水さんの解説をまとめると以下の通りです。
- 夜中に赤ちゃんが起きるのは「生理的夜間覚醒」
- 何かがあったとき咄嗟に危険を察知して起きられるようにする本能的な仕組み
- 夜間に起きることは赤ちゃんにとって正常な発達行動の一つ
特に3つ目の「夜泣きは赤ちゃんの正常な発達行動」というのが重要ですね。
大人からすればうるさいし、たしかにシンドい夜泣きですが、赤ちゃんが順調に発育していると考えれば、精神的にもだいぶ楽になるはずです。
専門家推奨の夜泣き対策
ここまで、赤ちゃんの夜泣きの原因について解説してきました。
夜泣きは正常な発達による現象だということはお分かりいただけたかと思います。
しかし、そうは言っても日常生活に支障をきたす夜泣きは、一刻も早くおさまってほしいのが本音ですよね?
夜泣きを経験せずに大きくなる子は羨ましいし、キレイ事では済まないほど辛いことは私もよく理解できます。
そこで、清水さんが代表を務める「赤ちゃんの眠り研究所」で推奨している夜泣き対策をご紹介しますね。
夜泣きに効く環境設定
まずは寝室の環境を最適化させる必要があります。
「赤ちゃんの眠り研究所」で推奨している室温は以下の通りです。
夏:25~27度
冷房を使用し、熱がこもらないように気をつける。部屋の冷やし過ぎには注意し、冷房や扇風機の風が直接当たらないように注意。
冬:20~22度
寒すぎ、温めすぎに注意。乾燥しているなら加湿器や濡れタオルで加湿を。背中に手を入れて、汗がじっとりしているよなら服の着せ過ぎなので注意。
寝かせる時間帯は20時前後
生活リズムは家庭によって様々ですが、20時前後には寝かせてあげるのがベストです。
寝る部屋は静かで暗くしてあげましょう。
隣の部屋の明かりやテレビの音が漏れて眠りの妨げになる場合もあるので要注意です。
寝る前に気をつけたいこと
寝る前にテレビやパソコン、スマホなどの画面を見せると、ブルーライトの影響で眠気を作るホルモンの分泌を抑制してしまいます。
寝付きが悪くなるだけでなく、興奮状態によって眠りも浅くなってしまうのでNGです。
就寝前1時間くらいはあまり体を動かさず、落ち着いた光の中でゆっくり過ごすと良いでしょう。
お昼寝の注意事項
お昼寝は、昼と夜とを区別させるための工夫が必要です。
お昼寝の際はなるべく真っ暗にせず、木漏れ日程度の明るさの中で寝かせてあげましょう。
ちなみに、寝かせる場所は昼夜同じでも問題ないそうです。
夜泣き対策グッズの活用
夜泣き対策には、赤ちゃんが眠りにつきやすいような環境を整えてあげることが極めて重要です。
しかし、一般的に言われている環境づくりだけでは不十分な場合もままあります。
最近は夜泣きに効果的なグッズもたくさん登場しているので、活用してみるのも一つの手です。
科学的根拠に基づいたアイテムばかりなので、使った瞬間にあっけなく夜泣きがおさまることも少なくないようですよ。
おすすめの夜泣き対策グッズはこちらの記事をご参照ください。
夜泣きで泣き止まないなら対策グッズを活用しよう
今回は夜泣きの理由について、「赤ちゃんの眠り研究所」代表の清水悦子さんの解説を元にご紹介しました。
夜泣きには、大きく二つの原因があります。
- 体内時計の問題
- 寝かしつけの問題
体内時計が未発達な赤ちゃんは、昼と夜との区別が付きません。
また、ママの抱っこやゆらゆらに慣れすぎてしまうと、「眠たい」よりも「抱っこしてほしい」という欲求の方が勝ってしまいます。
これらに加え、空腹やおむつ・着替えの不快感、騒音、光など様々な要因が絡んで夜泣きは発生するのです。
- 室温の最適化(夏25~27度、冬20~22度)
- 20時前後の就寝
- 寝る1時間前はあまり興奮させない
- 昼寝は少し明るめにする
こうした赤ちゃんが眠りにつきやすい環境を整えてあげれば、夜泣きの改善につながるはずです。
さらに近年は夜泣き対策グッズも豊富に登場しています。
かわいいぬいぐるみや置物、パパママのリラックスにもつながるアロマなど、夜泣き対策以外でも活躍してくれるアイテムばかりです。
辛い夜泣きに我慢せず、是非一度試してみてはいかがでしょうか?
▼夜泣きに悩んでいる方にはコチラの記事も人気です。
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